単花蜜(たんかみつ)というのは、読んで字のごとく一つの種類の花の蜜からなる蜂蜜の事を言います。これと反対に、たくさんの種類の花の蜜から出来ている蜂蜜を百花蜜(ひゃっかみつ)と言います。
ヨーロッパなどの蜂蜜の産地では、見渡す限り同じ種類の花畑が続いていたりするので、単花蜜が採れやすいのですが、狭い日本ではそういうわけにも行かず、自然の状態でミツバチが花の蜜を集めてくると百花蜜になってしまいます。
では、日本では単花蜜が採れないかと言うと、そんな事は無くて、ミツバチの習性を利用することで、日本でも養蜂業者は単花蜜を生産することが出来るのです。
ミツバチは蜜の採れる花の群生地を見つけると、その花の群生地の蜜を採り尽すまで同じ蜜源に通う習性があります。また、ミツバチは見つけて来た蜜源を仲間にしらせる習性が有ります。
ですから、例えば養蜂家がアカシアの花畑の近くでミツバチを飼っていたとします。すると、ミツバチはそのアカシアの畑の蜜が尽きるまでその畑に通い続けるのです。そのようにして、日本でも単花蜜を生産することが出来るわけです。
単花蜜は、「アカシアの蜂蜜」「レンゲの蜂蜜」「ミカンの蜂蜜」と言うように、その密源となる花の種類によって様々な種類に分けられます。当然の事ですが、「アカシアの蜂蜜」はアカシアの香りがするように、その蜜源の花の特徴を残しています。そうした特長を生かして、料理などに利用されることも多いようです。
単花蜜は一般に色が薄い傾向があります。それに比べ百花蜜は、様々な種類の花の蜜が混じっているため、単花蜜に比べて一般に濃い色をしています。
日本では、単花蜜の方が人気があるようですが、百花蜜も混じっている花の種類によって味も様々で、ミネラルも豊富です。ですから百花蜜の方を好む方も少なくありません。 |